2010年01月21日

『秘密とウソと報道』日垣 隆


秘密とウソと報道

 奈良少年調書漏洩事件、『週刊新潮』大誤報…。メディアが一線を越えるかどうかの分かれ目は、秘密の手に入れ方・バラし方、ウソの見破り方の巧拙にある。秘密とウソという視点から、「ジャーナリズムの危機」に斬り込む。

 本書は、辛口ジャーナリストの著者が、奈良の少年調書漏洩事件、『週刊新潮』大誤報事件、足利事件など、報道をめぐるスキャンダラスな事件を取り上げ、ジャーナリズムのあり方に独自の視点で切り込んだもの。編集者が嘘に騙された経緯を検証しながら、メディアが一線を越えるか踏みとどまるかの分かれ目はウソの見破り方の巧拙にあり、そのために欠かせない「ウラ」取り取材の難しさを指摘しています。取り上げられている各章全てが読みごたえがありましたが、中でも「足利事件 誰が捏造したのか」の章は、ウラ取りの重要性は勿論のこと、当時の鑑定手法の有効性など、納得できる内容でした。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック