2010年12月06日

『タナボタ!』高嶋哲夫

タナボタ!

タナボタ!

価格:1,365円(税込、送料別)



 プータローの大場大志が国会議員になった。数々の特権を手にするが、政界の実態を知るにつれ嫌悪感を抱く。そんな時、介護制度にまかり通る不条理な法律を知り、党に背いて法改正を目指すが…。痛快エンターテインメント。

 失政は、殺人よりも遙かに重罪だ。プータローの大場大志(27歳)が国会議員になった。年収2200万円、都心一等地に建つ宿舎、JR無料パス、海外視察費190万円……数々の特権を手にして歓喜する。だが、人口3倍の米国より約200人も多い議員数や実働年間200日で欠勤、遅刻自由の勤務体系など、政界の実態を知るにつれ嫌悪感を抱いていく。そんな時、介護制度にまかり通る不条理な法律の存在を知った。党の方針に背いて法改正を目指す大志。先送りしたがる党幹部や非協力的な官僚に打ち勝つことができるのか?

 物語は、私立大学を卒業し、商社や自動車販売の会社などを転々とした後でフリーターになり、ついに無職となった27歳の主人公が、衆院選の比例候補に公募し、圧勝した政党の勢いに乗って当選を果たし、初めて政治の世界を知り、行動に移していく新人議員の生活を描いたもので、当初は待遇の変化に浮かれるが、次第に政界の実態を知り、嫌悪感を抱いていくというもので、そんな中で主人公は現状に疑問を抱き、次第に議員としての自覚をはぐくみ、議員数の削減を訴え、ついには持ち前の根性で、党の方針に背きながらも介護制度に関する改正法を目指して立ち上がります。現実の政治をうまくパロディとした内容でもあり、政治の世界をうまくエンタメとして描いており、これはお勧めの一冊です。

【満足度】 ★★★★★(文句なし!)
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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