2011年09月20日

『夏草のフーガ』ほしおさなえ

【送料無料】夏草のフーガ

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価格:1,470円(税込、送料別)



 自分を中学1年生だと思い込む祖母。父と別居中の母。入学早々失敗した私。3人の人生のつまずきに、祖母のある言葉が絡み合い、切なく悲しい過去がよみがえる…。書き下ろし長編ミステリー。

 「人は、いつまで選ばなかった人生に縛られるのだろう?」母親とふたりで暮らす少女・夏草は中学受験を間近に控えた、12歳。志望校は望桜学園という中高一貫のミッション系の女子校で、大好きな祖母の出身校だ。小さいころからよく望桜の話を聞いて、ずっと憧れだった。その願いは叶い合格したものの、喜んでくれるはずの祖母が突然倒れてしまう。一命をとりとめた祖母だったが、目を覚ますと、彼女は自分を中学1年生だと言い張るようになっていた。そして、入学したクラスで起こった事件をきっかけに学校を休みがちになった夏草は、中学生になりきった祖母と過ごす時間が増えるようになる。そこで、ふと、祖母が以前口にした「わたしは罪を犯した」という言葉を思い出す。いつもやさしかった祖母の罪とは一体何だったのか?家族も、友達も、神さまも、何も信じられず、この世界に絶望した後に見えたささやかな希望とは……。

 物語は、大好きな祖母の出身校である中高一貫ミッション校への中学受験を叶えた母親とふたりで暮らす少女の祖母が倒れてしまい、一命を取りとめた祖母は自分を中学1年生だと言い張るようになってしまい、ある事件がきっかけとなり不登校になった少女は祖母と過ごす時間のなかで、絶望と希望を垣間見るという作品。ミステリというよりも、ミステリ要素のある小説という感じでしたが、家族のあり方を問う物語であり、家族それぞれの人生が描かれた作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 06:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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