2012年01月21日

『藁にもすがる獣たち』曽根圭介

【送料無料】藁にもすがる獣たち

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価格:1,680円(税込、送料別)



 大金の入った忘れ物のバッグをネコババしようとする男。暴力団への借金返済に窮する刑事。FXで抱えた負債のためデリヘルで働く主婦。金の誘惑におぼれた獣たちの運命は…。『小説現代』掲載「あわよくば」を改題し書籍化。

 赤松寛治・59歳・サウナ店アルバイト。寛治が夜勤をしていたある日、店に不審な男が現れバッグを預けたまま消えてしまった。中身はなんと大量の札束。バッグの中へ寛治の手が伸びる……。江波戸良介・38歳・P県警牛ヶ沼署刑事。地元暴力団・郷田組に借金をしていた良介は、組長の呼び出しまで受けて、いよいよ生命の危機を感じ始めていた。そこへ大金を背負った「鴨」の話が……。庄田美奈・32歳・主婦。外国為替証拠金取引で負債を抱えた美奈は、週2日、デリヘルで働いている。夫のDVに耐えながら。そんな折、客の若い男に夫の殺害を持ちかけられ……。何が3人の人生を狂わせたのか! 大金を手にできるのは誰?

 物語は、藁にもすがりつきたい3人の主人公の運命が複雑に絡み合うクライムミステリ。展開でご都合主義的な印象も受けましたが、うまく展開を繋ぎ合わせており、特に時間軸をうまく使った作品ともいえるでしょう。奥田英朗の作品のような感じで、救いようのない物語ではありますが、作品としては魅力があり、最初から最後までグイグイと引き込まれました。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 07:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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