2012年06月28日

『「未来マシン」はどこまで実現したか?』石川憲二



 主に1950〜1960年代の高度経済成長期に夢想された超高性能機器・未来マシン。SF小説や映画、マンガなどに登場する未来マシンが現実社会の中でどう扱われてきたかを、科学技術の歴史の一面として検証する。

 テレビや映画に出てきた未来マシンはどこまで実現した?! SF小説、SF映画、テレビの怪獣もの(ヒーローもの)、マンガ、アニメには、未来に実現するという触れ込みの素晴らしいテクノロジーが出てきます。1950年代以降生まれの人々は、このような夢の「未来マシン」の洗礼を受けています。何十年か経った現在、周りを見回すと、いくつかは実現したものの、多くは空想のままです。このような皆の頭に染みついた憧れの「未来マシン」関連の技術・開発は、現在にどのような位置にあるのか。そして、実現までのハードル、可能性や意外な盲点、不可能な点などについて深く追求、紹介していきます。

 本書は、ひと昔前のSFや特撮作品に登場していた、未来のマシンの「いま」を追及したもので、空想科学のネタではなく、理論や工学から「未来マシン」の可能性を検証し、社会における科学技術のあり方を解いています。期待が大きかったものの、本格的な開発に至らないもの、完成したものの想像とはあまりにも違う形になったものなど、未来マシンの顛末は様々ですが、科学技術の歴史と裏側については、非常に興味深かったですし、人類が科学技術にどう関わってきたのかについて、分かりやすく書かれています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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