2012年09月11日

『ミスター・グッド・ドクターをさがして』東山彰良



 男に遊ばれ、飼い猫は病み、職場の上司はやる気がない。医師転職斡旋会社に勤める国本いずみには、いいことなんてなにもない。そんな彼女が妙な事件に立て続けに遭遇して…。『パピルス』掲載を加筆修正して単行本化。

 医師転職斡旋会社に勤める国本いずみ。いいことなんてなにもなかった。男に遊ばれ、飼い猫は病み、クライアントは落ちこぼればかりで、職場の上司もやる気がない。眠れずに朝を迎え、舌打ちしながら家を出る毎日。そんな彼女が妙な事件に立て続けに遭遇する。露出狂の出没、秘密裏に行われる臓器移植、医師の突然死…。「腎臓一個ぶん、きっちり働かないとね!」いずみは自身の再生もかけ、事件の真相を追いかけ回す。破滅型アラサー独身女が、医療界の最底辺を大暴走。

 物語は、医師転職斡旋会社を舞台とした作品。国本いずみは、医師転職斡旋会社に勤める32歳、独身。1年前に医者の恋人と別れて以来、眠れぬ夜が続き、クライアントは、落ちこぼれか問題ある医者ばかりで、職場の上司は競艇にうつつを抜かし、まるでやる気がない。こんな男たちに囲まれながらも、出かけるとなると化粧しなくてはいけない。「女ってくだらない」と、毎日舌打ちしながら家を出て行くいずみの前に、奇妙な事件が立て続けに舞い込み、いや応なく巻き込まれていくという物語。医療ミステリとしては、ミステリ部分が非常に弱く、ミステリとしての評価は低くせざるをえないですが、登場人物がそれぞれ個性的で、エンタメとしては面白い作品でした。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 15:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すっかり圧倒されたが???

東山彰良さんの新作『ブラックライダー』を読みました。
世界観が凄まじくて圧倒されっぱなしでしたが、うー〜ん、さっぱりわからない。ちょっとこれは、私には合わなかったな〜

birthday-energy.co.jp/
ってサイトは東山さんの本質にまで踏み込んでましたよ。来年再来年くらいが彼の転機だとか。
Posted by さざなみ at 2013年11月01日 02:20
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