2013年01月02日

『北斗 ある殺人者の回心』石田衣良

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 両親から暴力を受けて育った端爪北斗は、里親の近藤綾子と暮らし、初めて安定した日々を過ごす。だが綾子が末期癌で死去。初めて出会った信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる…。『小説すばる』掲載を単行本化。

 幼少時から両親に激しい暴力を受けて育った端爪北斗。誰にも愛されず、誰も愛せない彼は、父が病死した高校1年生の時、母に暴力を振るってしまう。児童福祉司の勧めで里親の近藤綾子と暮らし始め、北斗は初めて心身ともに安定した日々を過ごし、大学入学を果たすものの、綾子が末期癌であることが判明、綾子の里子の一人である明日実とともに懸命な看病を続ける。治癒への望みを託し、癌の治療に効くという高額な飲料水を購入していたが、医学的根拠のない詐欺であったことがわかり、綾子は失意のうちに亡くなる。飲料水の開発者への復讐を決意しそのオフィスへ向かった北斗は、開発者ではなく女性スタッフ二人を殺めてしまう。逮捕され極刑を望む北斗に、明日実は生きてほしいと涙ながらに訴えるが、北斗の心は冷え切ったままだった。事件から1年、ついに裁判が開廷する…。

 物語は、サブタイトルに「ある殺人者の回心」とあるように、一人の青年が殺人事件を起こした経緯と、裁判員裁判の様子を克明に描いた作品。裁判内容も重厚に描かれ、裁判の内容を舞台に、主人公である加害者・北斗の心の変化、被害者遺族の意見陳述などがしっかりと描写されています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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