2013年06月21日

『何者』朝井リョウ



 就活の情報交換をきっかけに集まった拓人たち。自分を生き抜くためにほんとうに必要なことは何なのか。この世界を組み変える力はどこから生まれ来るのか。就活大学生の自意識をあぶり出す、リアルで切実な長編小説。

 本書は、第148回直木賞受賞作。主人公の拓人は、就職活動のために所属していた劇団から遠ざかっていて、ルームシェアしている光太郎もバンドを引退し、リクルートムードが高まる。すでに本格始動をしている光太郎の恋人・瑞月と、瑞月が留学生の交流会で知り合った理香と合流し、情報交換をすることに。人付き合いがうまい光太郎、生真面目な瑞月、手作りの名刺に経歴や肩書きを列挙する理香。そして理香と同棲中の、クリエイティブ志望の隆良。ツイッターのアカウントを持っている5人は、それぞれの近況や気持ちを投稿する就職活動の様子が描かれます。今時のSNSを使った就活が描かれた作品ですが、今の時代を反映した作品ともいえます。淡々とした展開ではあるものの、特に後半はかなりリアルな内容でした。

【満足度】 ★★★★
ラベル:朝井リョウ 何者
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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