2014年04月19日

『てらさふ』朝倉かすみ

【送料無料】てらさふ [ 朝倉かすみ ]

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価格:1,998円(税込、送料込)



 北海道小樽在住の中学生・堂上弥子(やこ)と鈴木笑顔瑠(にこる)。中学1年の3学期、運命的に出会ったふたりは、「ここではないどこか」に行くため、手を組んで「仕事」をすることに…。『別册文藝春秋』連載を単行本化。

 自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が背後に回り、ニコが前面に出るというもの。最初の仕事は読書感想文コンクールでの入選。弥子が書いてニコの名前で応募した感想文は見事文部科学大臣奨励賞を受賞、授賞式にはニコが出席した。ふたつめの仕事は、史上最年少で芥川賞を受賞すること。ニコの曽祖父の遺品の中にあった小説を弥子がアレンジして応募した小説「あかるいよなか」は、芥川賞の登竜門となる文芸誌の新人賞を受賞する。作品はその後順当に芥川賞にノミネート、そしてついに受賞の時を迎えるが……それは「てらさふ」仕事を続けてきた、ふたりの終わりのはじまりだった……。てらさふ……とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所は?

 物語は、自分が有名になるため、友達を巻き込んで2人で組んで、最年少で芥川賞受賞者になることに目標に、盗作も当たり前のように仕事をしていく様子が描かれる作品。エンタメとして非常に面白く、女性の嫉妬や蹴落としなど、自分の欲を満たすためには手段も選ばない主人公の姿は、作品としては面白く描かれていました。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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