2014年08月15日

『本屋さんのダイアナ』柚木麻子



 「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染めた髪、行方知れずの父親。孤独なダイアナに本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた…。少女から大人への輝ける瞬間を描く。『yom yom』連載を単行本化。

 物語は、2人の少女の友情と成長が描かれた作品。小学校3年生で「大穴(ダイアナ)」という名を持つ彼女は孤独な少女。キラキラな名前と金髪に染めた傷んだ髪に不満を持ち、キャバクラに勤め、ティアラと名乗る若い母との暮らしにも心のざらつきを覚える中で、『秘密の森のダイアナ』という児童書と、同じ物語を愛するクラスメイトの彩子を心の支えに、自分の道を切り開いていく姿が描かれます。小学校3年から22歳までの、ダブルヒロインの物語でもありましたが、育った環境が全く違う2人が、友情だけでなく、絶交中だった10年の間も互いに意識しながら、成長していく過程も、非常によく描かれており、印象に残る作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 12:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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