2014年09月04日

『災厄』周木 律



 原因不明の症状により市町村単位で住民が死亡する事件が発生。ウイルス感染が原因と主張する厚生労働省キャリアの斯波は、原因究明のため自ら現地へと乗り込む。やがて斯波が辿り着く驚愕の真実とは!?

 高知県のとある集落で、住民全員が集団死する事件が発生。調査が開始されるが、同様の事件が付近の集落で続発、徐々にその範囲を拡大していた。厚生労働省キャリアの斯波は、政府内の対策本部で事件の原因をウイルス感染と主張するが、テロリズムだと主張する反対勢力に押し切られてしまう。本部の迷走に危機感を覚えた斯波は、原因究明のため自ら四国へと乗り込む。一方、斯波の同期で、かつて斯波に陥れられて広島の検疫事務所に左遷された宮野は、事件解決への道筋を描けないまま、被災者の救護に奔走していた。災厄に立ち向かうため因縁のふたりが再び手を取り合ったとき、浮かび上がる驚愕の真実とは…!?

 物語は、ややネタバレになりますが、四国が全滅するパンデミック作品を官僚側から描いたサスペンス。パンデミックものであれば、被害を受けた側から描けば、かなり緊張感がありますが、官僚側から描いた作品だけに、その緊張感が感じられず、大災害が淡々と描かれていたのは、大きなマイナス。ラストも読み手によって賛否両論分かれるでしょうが、読みやすかったものの、スケールの大きな設定が活かされていなかったのが何とも残念。

【満足度】 ★★★
ラベル:周木 律 災厄
posted by babiru_22 at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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