2014年09月05日

『失踪都市 所轄魂』笹本稜平



 亀戸で発見された白骨化死体。一課の管理官は事件性を認めない。城東署の葛木はキャリア管理官の息子の協力を得て捜査に乗り出す。やがて浮かび上がった敵とは…。所轄魂シリーズ第2弾。『読楽』連載に加筆修正して単行本化。

 空き家から男女の白骨死体が発見された。そこには3年前まで老夫婦が住んでいたが、転居したあとの行方がつかめない。銀行口座を調べたところ、ネット経由で2000万円が引き出されていた。ほかにも高齢者が3組、同じように行方不明に。城東署の葛木警部補は息子のキャリア警視・俊史とともに捜査に乗り出すが、上層部はなぜか消極的。事件つぶしの疑惑に、所轄魂に火がついた。やがて浮かび上がった容疑者に、葛木父子と捜査陣は震撼する……。

 本書は、「所轄魂」シリーズの第2弾。官僚社会と化した警察組織のなかで、身の危険を感じながら真実を追求する親子の格闘は読み応えがあり、主人公の所轄刑事のプライドがひしひしと感じ、次のシリーズもぜひ読んでみたい。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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