2015年01月13日

『夜は終わらない』星野智幸



 男を惑わし、財産を巻き上げ、葬り去る玲緒奈には「死の直前、男に語らせる話の内容で命の長さが決まる」という不思議な掟があった。最期の気力を振り絞り話し続ける男たち。鬼気迫る物語の行方は…。『群像』掲載を単行本化。

 婚約者が自殺したとの一報が入った玲緒奈。しかし彼女には、次に殺さなくてはならない別の婚約者がいた。セックスや結婚を餌に次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去るのが日常の玲緒奈には不思議な掟があるのだった。「ね?私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男に語らせる話の内容で命の長さが決まっていく。最期の気力を振り絞り話し続ける男たち。鬼気迫る物語が展開され、すべては一点へと…。

 物語は、物語の人物が更に物語を語る……という幻想小説で、現代版の千夜一夜物語のような感じでもありました。大作ではありましたが、個々の話はそれぞれに面白いものの、現実と架空の世界が入り乱れすぎで、その世界観があまり好みではありませんでしたが、独特の幻想世界なだけに、好みが分かれそうな作品です。

【満足度】 ★★★
posted by babiru_22 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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