2015年02月05日

『分水嶺』笹本稜平



 幻のオオカミ探しに人生を賭けた仮釈放中の男。父の遺志を継いで再出発した山岳写真家。彼らの真摯な魂が触れ合うとき、奇跡が起こった…。厳冬の大雪山を舞台に描く本格山岳小説。『小説NON』連載を加筆訂正。

 風間健介は急逝した父の遺志を継ぎ、広告カメラマンから山岳写真家へと転身した。父の愛した厳冬の大雪山で撮影中、風間は絶滅したはずのオオカミを探す田沢保と出会う。十数年前、遭難の危機をオオカミに救われたという。さらに、彼が亡き父を尊敬していたこと、そして、大規模リゾート開発に絡んだ殺人犯だということを知る。風間は田沢と行動をともにするうちに彼の冤罪を信じた…。

 物語は、北海道大雪山系を舞台にした、エゾオオカミの生存を信じる人達と過去の冤罪事件とを描いた作品。山岳描写は相変わらず見事ではありましたが、物語としては、特に冤罪事件が中途半端で、ストーリーも単純な展開だったのが、少々残念でしたが、大自然描写は実にダイナミックで、次の山岳小説に期待します。

【満足度】 ★★★☆
ラベル:笹本稜平 分水嶺
posted by babiru_22 at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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