2015年10月19日

『ブックのいた街』関口 尚



 ラブリ商店街の人々の相談相手は、アイリッシュセッターのブック。なぜか、ブックの前だと素直になれた…。“最高の友人”との忘れられない日々を描く連作短編集。『FeelLove』他掲載を単行本化。

 「ねぇ、聞いてよ。ブック」…住人たちはそっと秘密を打ち明ける。恋と夢に破れ故郷に戻った日本画家、初恋の人と結婚したのに寂しそうな奥さん、手の届かない素敵なひとに思いを寄せる少年、愛犬を亡くし笑顔が消えた一家、女運がない優しすぎるパン屋の元店主、占いができなくなってしまった占い師…ラブリ商店街の人々の相談相手は、アイリッシュセッターのブック。どこから来たのか、誰が名前を付けたのか、知る者はいない。でもなぜか、ブックの前だと素直になれた…“最高の友人”との忘れられない日々を描く、ぎゅっと抱きしめたくなる物語。

 物語は、寂れたラブリ商店街にいつの間にか住み着いた茶色の大型犬ブックと商店街の住人との交流を描いた連作小説。特に犬達の描写が丁寧で、ラブリー商店街の人達とのエピソードは心温まる物語ばかりで、犬と人間との愛情が溢れている一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック