2017年01月21日

『だから数字にダマされる』小林直樹

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だから数字にダマされる [ 小林直樹 ]
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 若者の海外旅行離れ、子育てに理解がないのは中高年の男性…。無用なレッテル貼りや根拠に乏しい数字が独り歩きしているケースを様々なジャンルから集め、その誤解を解く。若者層へのアプローチに成功した企業事例なども掲載。

 「最近の若い人は内向き志向で海外旅行に興味がない」……。これ、ウソです。統計調査やアンケートの結果は、そのまま受け止めると実態とズレが生じてしまいます。 日本からの海外渡航者に占める20代の比率が大きく下がっている。これは事実。しかし20代の人口そのものが少子化で大きく減っているのだから、20代の渡航者も減るのは当然です。20代の中で渡航者の割合をみると、80年代後半のバブル期の20代よりも上回っています。「若者の海外旅行離れ」はかなり無理がある。ウソと言っていいでしょう。いわゆる「統計にダマされない」系の本では、「数字で一般人をダマして買わせようとする悪い大人がいるから、惑わされないようにしよう」という趣旨のものが多いですが、学者やアナリストら統計のプロらも意図せず検証を欠いたデータを公表し、それをメディアが無批判にニュースとして報じることで、おかしな数字が悪意なくニュース視聴者・閲覧者に届いてしまっているのが実情です。本書ではそうした具体的な事例をケースに分けて紹介し、違った角度からの見方を提示します。

 本書は、いわゆる数字のトリックともいえる検証を欠いたデータの実例を取り上げ、正しい数字の分析の仕方を分かりやすく解説しています。個人的には国の発表する数字のデータや、世論調査なども完全に信用はしておらず、数字のトリックが一般社会には実に多いようにも思っていただけに、本書を読んで納得できる部分が非常に多かったです。取り上げられている「数字の読み方」は参考になるところも多く、マーケティングにも使える内容です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 12:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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