2017年04月08日

『砂漠の影絵』石井光太

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砂漠の影絵 [ 石井光太 ]
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 イラク聖戦旅団に5人の日本人が拉致された。人質たちの処刑の期日が迫り…。イスラーム過激派集団の内情、身代金交渉の実態、テロリストの実人生に肉迫して描いた人間対人間の祈りの物語。『小説宝石』連載を単行本化。

 2004年、イラク・ファルージャ。“首切りアリ”率いるイスラーム武装組織「イラク聖戦旅団」に5人の日本人が拉致された。アリたちの要求は、自衛隊のイラクからの即時撤退。しかし日本政府はこの要求を突っぱねる。日本国内では、人質の「自己責任論」が巻き起こり、処刑の期日は刻一刻と迫ってくる……テロリスト集団、彼らはいったい何を考え、何を目的にこのような組織となったのか? 日本人被害者、テロリストの両方の立場から描かれる、現実にギリギリまで肉迫したストーリー。闇に包まれた身代金交渉の実態や、イスラム過激派組織の内情、テロリスト一人ひとりの実人生、そして戦争から遠く離れた私たち日本人の生き様が、鮮明に炙り出される!

 物語は、実際の日本人拉致事件を題材に、イラクの実情を描いた作品。物語では、イラクで人質になった日本人、テロリスト、新聞記者の視点で描かれており、テロリストの生い立ち、日本政府と世論、アメリカ軍の軍事攻撃などがよりシビアに描かれます。テロリストはなぜテロリストとして生きていくのか、正義とは何なのかを読者に突きつける作品でもあり、憎しみが連鎖していく様子は、何が善で何が悪なのかも、考えさせられます。戦争とは何かを深く追求しており、特に日本人として考えさせられる物語です。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 14:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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