2018年01月07日

『PTA再活用論』川端裕人




 忘れられた「PTA」を蘇らせる処方箋とは?。実際にPTA会員を経験した著者が、その中で感じ、調べ、考え、議論してきたことをまとめる。大変化期を迎えた公教育の一断面をリアルに見すえた一冊。

 『婦人公論』で07年4月22日号〜08年4月7日号にかけて連載(計23回)された「みんなのPTAを探して」の書籍化。もはや機能を失ったかに思えるPTAだが、父母と学校をむすぶただ一つの公的な機関として、いまなお存在しつづけているという事実は変わらない。それはどういう現状なのか、どう変わってゆかなければならないのか。大変化期を迎えた公教育の一断面を示し、ラクレ教育書の流れの一つに位置づけるノンフィクション。

 本書は、PTA副会長を務めた著者が、PTAにおける様々な問題について、自らが取材をし、議論を深めて整理したもの。この中にも書かれていたことですが、PTAはあくまでも任意加入の団体。そして、役員を決めるにも参加強制は違法で、任意参加でありながら、全員参加が暗黙の了解になっていることも多いPTAの問題にメスを入れてます。保護者によっても、PTAの認識については様々でもあるでしょうが、強制加入というのは、いわばタブー視されている闇の問題でもあります。おそらくPTAの自動入会について、疑問を感じる保護者が少ないのも一つの事なかれ主義なのかもしれません。任意加入であるということは、周知させるべきとも思いますし、特に役員となると「やらされ感」を抱く人が多いのも事実。様々なPTA問題の事例も書かれていますが、PTAとは何か?ということは、子を持つ人には改めて考えてもらいたい問題です。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 22:21| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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