2018年01月23日

『JR北海道の危機 日本からローカル線が消える日』佐藤信之




 大部分の路線が自力での維持が困難であることが発表され、札幌都市圏以外の全路線が消滅危機に瀕しているJR北海道。公共交通機関研究の第一人者が、JR北海道問題を起点に、日本の交通の未来、地方政策の問題を論じる。

 発足時には北海道全土を網羅していたJR北海道の路線だが、2016年末に大部分の路線が自力での維持が困難であることが発表され、札幌都市圏以外の全路線が消滅危機に瀕している。それ以前から、新型車両開発の中止と廃車分の運行本数の減便、メンテナンスの不備による脱線事故の多発など、利用者無視の経営方針が批判を集めている。そして、それは本州の過疎地帯や四国などでも起こりうる。JR四国も単独維持困難路線を発表した。JR北海道問題を起点に、日本の交通の未来、地方政策の問題について論じる。

 本書は、公共交通機関研究の第一人者でもある著者が、JR北海道の問題の本質に迫ったもの。これまでのJR北海道の問題の経緯をまとめているのは分かりやすかったですが、今後の考察についてがかなり雑に書かれていて、著者は上下分離方式にすることを前提に、JR北海道の再建策については「改めて国有化し、費用を国民に負担させる」としていたのは、少々無責任すぎる案と言わざるをえません。

【満足度】 ★☆
posted by babiru_22 at 21:59| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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