2018年01月25日

『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』藤原辰史




 19世紀末にアメリカで発明されたトラクターは、20世紀以降、人類に何をもたらしたか…。アメリカ、ナチス・ドイツ、ソ連、中国、日本など、国家・民度・文化が絡んだ発展の軌跡を描く。

 1892年にアメリカで発明されたトラクターは、直接土を耕す苦役から人類を解放し、穀物の大量生産を可能にした。文明のシンボルともなったトラクターは、アメリカでは量産によって、ソ連・ナチ・ドイツ、中国では国策によって広まり、世界中に普及する。だが、化学肥料の使用、土地の圧縮、多額のローンなど新たな問題を生み出す。本書は、一つの農業用の“機械”が、人類に何をもたらしたのか、日本での特異な発展にも触れながら、農民、国家、社会を通して描く。

 本書は、タイトルにもあるように、トラクターの発展と各国の世界史を描いたもの。単なる歴史としてだけではなく、共産主義と農業との関係、戦車との関係、映画や小説など、様々な視点から取り上げられていて、今後の農業のあり方についても提示しています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 20:48| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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