2018年02月27日

『関係人口をつくる 定住でも交流でもないローカルイノベーション』田中輝美




 関係人口とは、住んでいなくても、地域に多様に関わる人々=仲間のこと。島根県が東京で始めた講座「しまコトアカデミー」を取り上げ、その概要や、キーパーソンたちの物語、関係人口のつくり方を紹介します。

 人口減少時代を迎えた日本。いま地方都市では、過疎化や少子高齢化が進み、全国の地方自治体が移住・定住に力を入れている。でもよく考えてみると、どこかの定住人口が増えれば、結局どこかが減ることになるのではないか? 実は、人口が減ることなく“増えるばかり”で、地域を元気にできる「第三の人口」がある。それは、住んでいなくても継続的に特定の地域に関わる人を指す「関係人口」だ。この関係人口の存在が日本の地方をおもしろくし、社会をよくしていくヒントになるのではないだろうか? 例えば、ひと月のうち一週間をどこかの地域で過ごして自分の商いをはじめたり、東京で地域のおいしいものを食べる会を開いたり、東京でとある地域の情報のみをラジオで発信したり……。一例として、本著で共通しているのは、東京にいながら島根のソーシャルな事例を学び、島根との関わり方を考える講座「しまコトアカデミー」の受講生だったということ。本書には、同講座がどのように関係人口を増やしていったのかが描かれている。そして、そのことが結果的に島根への移住者を増やし、島根を元気にすることにつながっているということもだ。これからの地方、そして日本の未来をよりよくしていくかもしれない「関係人口」という考え方。“過疎最先端”の島根を舞台にした、最先端の地域との関わり方、学んでみませんか。

 本書は、地域振興や地域創生について書かれたもので、実例として島根県の取り組みでもある「しまコトアカデミー」についてを中心に、その土地に住んでいなくても、多様な方法で関わる人々(=仲間)を指す「関係人口」についてが書かれています。「移住」でも「交流(観光)」でもない人、つまり、「関係人口」こそが人口減少地域を救うと説いており、それに成功した『しまことアカデミー』をメインに「関係人口」発生の実例が書かれています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:04| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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