2018年06月09日

『迷い家』山吹静吽

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迷い家 [ 山吹 静吽 ]
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 太平洋戦争末期、行方不明の妹を捜す軍国少年・心造は、民話で聞いた「山のお屋敷」に囚われた。そこは数々の妖や霊宝を封じる異界だというが…。少年の哀しき紅蓮の野望が、怪異まみれの屋敷と共振する怪奇冒険小説。

 昭和20年。火の雨降る東京大空襲から生き残った少年・冬野心造は、遅れて母校の集団疎開に合流した。民話が息づく地・古森塚で、妹の真那子が行方不明となる。妹と一緒に脱走を図った香苗の証言を基に山に分け入った心造の前に忽然と現れたのは、見渡す限りの蕗の原にたたずむ巨大な屋敷だった。妹を捜して屋敷を探索するが、妖怪とでも言うべき怪物に次々と襲撃される心造。彼を助けたのは、老犬「しっぺい太郎」だった。しっぺい太郎が語るには、屋敷は現世を追われた妖や、霊宝と言われる道具を封じるための異界で、稀に人も閉じ込められるという。妹探しに協力してくれるという太郎だったが、そこにはあるたくらみがあった。そして、脱出を図り様々な霊宝を使ううちに、大日本帝国の勝利を願う軍国少年としての紅蓮の野望が、心造の心に芽生えてくる。果たして心造が試みたことは、その結末は……。

 本書は、第24回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。物語は、様々な民話伝承を物語に取り込んだホラー作品ですが、様々な要素が盛り込まれていて、怖さと主人公でもある軍国少年の苦悩がしっかりと描かれています。

【満足度】 ★★★★
ラベル:迷い家 山吹静吽
posted by babiru_22 at 19:50| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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