2018年07月21日

『テーラー伊三郎』川瀬七緒

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テーラー伊三郎 [ 川瀬 七緒 ]
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 保守的な田舎町の老舗紳士服店に飾られた美しいコルセット“コール・バレネ”。それは、貧困家庭に育つ高校生・海色の人生を変える、色鮮やかな「革命」の始まりだった…。痛快エンタメ。『文芸カドカワ』掲載に加筆し書籍化。

 福島の保守的な田舎町で、ポルノ漫画家の母と暮らす男子高生・海色(アクアマリン)。17歳にして半ば人生を諦めていたが、ある日、古びた紳士服仕立て屋「テーラー伊三郎」のウィンドウに現われた美しいコルセットに心奪われる。頑固な老店主・伊三郎がなぜ女性下着を……騒然となる町内を尻目に、伊三郎に知識を買われたアクアは、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指す。活動はやがて、スチームパンク女子高生や町に埋れていた職人らを巻き込んでいき……。

 本書は、年老いた仕立て職人と無気力な男子高校生が、死にかけた田舎町に「女性下着」のコルセットで革命を起こすエンタメ小説。田舎町に住み、海色と書いてアクアマリンと呼ぶキラキラネームがトラウマにもなっている高校生が、ある朝仕立て屋に飾られたコルセットに目を奪われた。官能漫画家の母の手伝いで半端じゃない女性下着の知識を持つ高校生と、変わり者のテーラー伊三郎、そしてスチームパンク少女が出会うことで、化学反応の様に巻き起こる町の騒動が描かれた作品ですが、登場人物がそれぞれに個性的で、異文化交流から、服飾を通して、一気に町が動きます。異文化交流から町の地域活性化に繋がる痛快な展開も面白かったですし、革命を通して、高齢者も生き生きとし、若者と共に化学変化が起きる物語でもありましたが、明るく前向きな物語でエンタメとしても面白かったです。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 22:12| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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