![]() 風神の手 [ 道尾秀介 ] |
彼/彼女らの人生は重なり、つながる…。章を追うごとに出来事の〈意味〉が反転しながら結ばれていく。数十年にわたる歳月を、ミステリーに結晶化した長編小説。『小説トリッパー』『朝日新聞』掲載を単行本化。
遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台にした、朝日新聞連載の「口笛鳥」を含む長編小説。読み進めるごとに出来事の〈意味〉が反転しながらつながっていき、数十年の歳月が流れていく……。道尾秀介にしか描けない世界観の傑作ミステリー。
物語は、遺影専門の写真館「鏡影館」がある街を舞台に、3つの中編とエピローグを合わせて、一つの長編ミステリとなっている作品。それぞれの物語としても楽しめますが、それらの物語が繋がって、より細かな全体像を浮かび上がらせており、著者らしいミステリでもありました。「バタフライ・エフェクト」を連想するような作品でもありましたが、ミステリとして複数楽しませてもらいました。
【満足度】 ★★★★