2018年08月06日

『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子

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AI vs.教科書が読めない子どもたち [ 新井 紀子 ]
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 気鋭の数学者がAIの誤解や限界を示す一方で、大規模な調査の結果わかった日本人の読解力の低下を指摘。AI化が進んだ未来の行き着く先の最悪のシナリオと教育への提言を導き出す。

 東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界……。しかし、“彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた! これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。

 本書は、国立情報学研究所教授で数学者、東大合格を目指すAI「東ロボくん」の育ての親でもある著者が、人工知能プロジェクトから見えてきたAIの可能性と限界、そして人間との関係が書かれたもの。AIが持つ原理的な限界も丁寧に解説しながら、人間がAIの何を恐れるべきかを的確に示しており、AIについての研究を進めていく中で、人間の知られざる弱点が明らかになっていく過程についても浮かび上がらせています。この他にも今の教育のあり方について考えさせられますし、現代人の読解力不足への警鐘についてなど、納得することが非常に多かったです。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 16:11| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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