2018年08月21日

『ディレクターズ・カット』歌野晶午

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ディレクターズ・カット [ 歌野晶午 ]
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 報道ワイド番組の人気コーナーで紹介される、若者たちの無分別な行動は、有能な突撃ディレクターのやらせだった。それを知らないネクラな若い美容師が若者たちと交錯し、殺人鬼へと変貌する…。『小説幻冬』連載を加筆・修正。

 テレビのワイド情報番組の人気コーナー「明日なき暴走」で紹介された、若者たちが繰り返す無軌道、無分別な言動・行動が、じつは下請け番組制作会社の有能な突撃ディレクター仕込みのやらせだとわかったとき、無口で不器用かつネクラな若い美容師が殺人鬼へと変貌する。さらに視聴率アップを狙うディレクター自身が加速度的暴走を開始。静かなる殺人鬼は凶行を重ねる。警察の裏をかいて事件を収拾し、しかもそれを映像に収めようとするディレクターの思惑どおり生中継の現場に連続殺人鬼は現れるのか!? ラスト大大大どんでん返しの真実と、人間の業に、読者は慄然とし衝撃に言葉を失う!

 本書は、テレビのワイドショーでのやらせがエスカレートし、やがて殺人事件へと発展していくストーリーですが、メディア業界の闇を描いたミステリではあるものの、少々後味の悪い作品です。ネットとテレビのメディア論も絡めて、興味を引く部分もありましたが、登場人物がろくでなしばかりで、著者のミステリとしては物足りなさを感じました。

【満足度】 ★★★
posted by babiru_22 at 19:12| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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