2018年08月27日

『だから居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人』水谷竹秀




 遠く離れたバンコクの高層ビルで、一斉に電話を受ける日本人たちがいる。非正規労働者、借金苦、風俗にハマる女、LGBTの男女。生きづらい日本を離れ、行き着いた先は…。『kotoba』連載を加筆・修正。

 「お電話ありがとうございます。○○社の△△です。ご注文ですか?」陽光溢れる、東南アジアのタイ、バンコク。高層ビルの一角にあるコールセンターでひたすら電話を受ける日本人がいる。非正規労働者、借金苦から夜逃げした者、風俗にハマって妊娠した女、LGBTの男女……。息苦しい日本を離れて、彼らが求めたのは自分の「居場所」。フィリピン在住の開高賞作家が日本の現実をあぶりだす問題作。

 本書は、フィリピン在住で開高賞作家でもある著者が、バンコクのコールセンターで働く日本人の実態を描いたノンフィクション。舞台はタイのバンコクでの日本の通信販売の電話を受けるコールセンター。高層ビルの一室、500平方メートルほどのワンフロアで約80人が等間隔にモニターと向き合いながら、ひっきりなしにかかってくる電話の応対をしている様子も書かれますが、なぜバンコクのコールセンターで働いているのか?をインタビューを通しての人間ドラマが書かれています。日本で傷ついてバンコクに流れてきた人たちの現実は衝撃でした。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 17:03| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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