2018年10月08日

『樽とタタン』中島京子

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樽とタタン [ 中島 京子 ]
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 学校帰りに毎日行った赤い樽のある喫茶店で、愛の不平等や孤独、死後の世界やしもやけの治し方などについて、「タタン」と呼ばれた私が大人たちから学んだ9つの話。『小説新潮』『yomyom』掲載を書籍化。

 小学校の帰りに毎日行っていた赤い樽のある喫茶店。わたしはそこでお客の老小説家から「タタン」と名付けられた。「それはほんとう? それとも嘘?」常連客の大人たちとの、おかしくてあたたかな会話によってタタンが学んだのは……。心にじんわりと染みる読み心地。甘酸っぱくほろ苦いお菓子のように幸せの詰まった物語。

 本書は、お客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女と、その喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9編から成る連作短編集。タタンと呼ばれる少女と、喫茶店のマスターや常連客との人間模様が描かれる作品で、独特の世界観で、昭和の喫茶店を舞台に思い出としての人間ドラマとなっていますが、主人公の子ども目線での感じ方、その喫茶店で聞こえる大人の会話などから、刺激的に感じるタタンの大人との交流が、心温まる話が多く、読後もほのぼのとする作品でした。

【満足度】 ★★★★
ラベル:樽とタタン
posted by babiru_22 at 18:15| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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