2018年10月30日

『風は西から』村山由佳

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風は西から [ 村山由佳 ]
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 大手居酒屋チェーンの店長・健介が突然、自ら命を絶った。彼はなぜ、死ななければならなかったのか? 恋人の千秋と健介の両親は、大企業を相手に闘うことを決意し…。『上毛新聞』『神奈川新聞』等掲載に加筆し単行本化。

 大手居酒屋チェーン「山背」に就職し、繁盛店の店長となり、張り切って働いていた健介が、突然自ら命を絶ってしまった。大手食品メーカー「銀のさじ」に務める恋人の千秋は、自分を責めた……なぜ、彼の辛さを分かってあげられなかったのか。なぜ、彼からの「最後」の電話に心ない言葉を言ってしまったのか。悲しみにくれながらも、健介の自殺は「労災」ではないのか、その真相を突き止めることが健介のために、自分ができることではないか、と千秋は気づく。そして、やはり、息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と共に、大企業を相手に戦うことを誓う。小さな人間が秘めている「強さ」を描く、社会派エンターテインメント。

 本書は、希望に満ちて入社した会社が、実はとんでもないブラック企業で、追い詰められた挙句に自殺という選択をしてしまう27歳の健介と、自分の仕事も懸命にこなしながら、企業側の責任を厳しく問う健介の恋人・千秋を中心とした物語。その物語は、某大手居酒屋チェーンの過労死事件をなぞるかのような内容で、リアリティのある作品でもありました。ただしフィクションだからこそ、もう一段深く掘り下げてほしかったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:23| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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