2019年02月18日

『キネマトグラフィカ』古内一絵

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キネマトグラフィカ [ 古内一絵 ]
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 老舗映画会社に新卒入社した“平成元年組”6人の男女が、2018年春、ある地方の映画館で再会する。今はそれぞれの道を歩む彼らは、思い出の映画を鑑賞しながら26年前の“全国フィルムリレー”に思いを馳せ…。

 映画がフィルムだったころ、老舗映画会社に勤めた同期6人。働く事情も夢も、6人6様。けれど自分の信じた道を必死に進んでいた。あのころ、思い描いていた自分になれているだろうか?…20年間、映画の変遷を目撃してきた著者が贈る、働く人すべての心を熱くする、渾身の傑作!

 本書は、平成元年に大手映画会社に入社した、同期の桜たちの回顧の物語。映画の知識は誰にも負けないのに、それが何も生かされない営業職に鬱々とする者。「結婚」にまつわる恋人からの無言のプレッシャーに辟易する者。映画にはそんなに思い入れはないけれど、多少の困難ならそれなりにしのげる者。それぞれに誇りがあり、それぞれに悩みがある6人の仲間たちが、とある古い日本映画の貸出スケジュール管理をしくじり、群馬から大阪、そして名古屋、さらに福岡へと、35ミリフィルムの巨大な巻き物をリレーしていきます。平成元年、フィルム映画、ポケベル、のぞみ開通…と、バブル期以降の時代の流れを物語で上手く表現していて、地味な展開ではありますが、ノスタルジーを感じる一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:51| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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