2019年06月27日

『世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業』佐藤 優




 哲学と宗教は、人間が生きていく上で不可欠な基本原理である。三四郎はなぜ名古屋で下車したのか? 人間はどんなときに笑うのか? ファシズムとナチズムの違いとは? 筑波大学の連続講義「哲学的訓練」を紙上で再現する。

 「アメリカやヨーロッパ、ロシア、イスラエルなどの大学では、文科系、理科系にかかわらず、哲学と宗教について学ぶ。なぜなら哲学と宗教は、人間が生きていく上で不可欠な基本原理だからだ。日本の政治、経済、マスメディアなどで活躍するエリートには哲学と宗教に関する知識と教養が欠如している。この点を改善することが日本の社会と国家を強化するために有益と思う」。この著者の問題意識によって実現した、筑波大学の連続講義を紙上再現。「他者との関係がモノのように見えてしまう『物象化』が常識を生み出している」「仏教が考える世界の成り立ち……世界にはまず、見に見えない『業』があった」「バチカンは200年から300年のスパンで戦略を練るベネディクト16世の生前退位もその一環」……。「超優秀」な学生たちが覚えた熱烈な知的興奮を、是非味わっていただきたい。

 本書は、大学生を対象とした特別講義として行われたものを書籍化したもの。著者のこれまでの著作で書かれてきた内容のおさらいの感じが強く、個人的には少々物足りなさを感じたものの、哲学・宗教を学ぶことで世の中を深く知ることが出来たり社会・歴史を動かしているものが見えてくるという点は非常に納得です。

【満足度】 ★★★☆
posted by babiru_22 at 17:59| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]