2019年07月03日

『跳ぶ男』青山文平

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跳ぶ男 [ 青山 文平 ]
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 母と友を失い、独りになった少年・剛は、能だけが生き甲斐だった。だが、土地も米も金もない貧乏藩の藩主の身代わりを命じられる。そこには、友の言葉と藩のある事情があった…。『別冊文藝春秋』連載を単行本化。

 土地も金も水も米もない、ないない尽くしの藤戸藩に、道具役(能役者)の長男として生まれた屋島剛は、幼くして母を亡くし、嫡子としての居場処も失った。以来、3つ齢上の友・岩船保の手を借りながら独修で能に励んできたが、保が切腹を命じられた。さらに、藩主が急死し、剛が身代わりとして立てられることに。そこには、保の言葉と、藩のある事情があった…。

 物語は、江戸時代後期に、藩主の身代わりとなった15歳の少年が、能によって、己と、藩の運命を切り拓こうとする姿を描いた作品。江戸時代の能役者の物語でもあっただけに、能についての知識が殆どないため、少々難解な作品でもありましたが、幕府の管理統制により武家の式楽にまで位置付けられた演能についてが詳細に綴られています。武家と能の関わりの深さを知ることができましたが、武家の能は奥が深いですね。

【満足度】 ★★★
ラベル:跳ぶ男 青山文平
posted by babiru_22 at 17:58| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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