2019年07月11日

『地銀波乱』日本経済新聞社編




 連続した赤字に苦しむ地方銀行。暴走するアパートローン、不良債権という名の爆弾、人材の枯渇、モラトリアム法の遺産…。地域金融の現場の「今」と「これから」を描く。『日本経済新聞』『日経電子版』掲載を加筆し書籍化。

 不良債権問題や金融ビッグバンにより都銀・長信銀が再編されたときも抜本的な対策が取られず温存された日本の地方銀行。融資案件不足や長期にわたる低金利で収益が細り存在意義が問われるなか、金融庁から事業性融資の拡大を求められたこともあり、質の悪い融資、アパートローン、ノンバンク業務などで焦げ付きが起き、いま問題が噴出している。本書は、全国の日経記者が連携し、地方銀行の実態を深掘り取材した成果をまとめるもの。設立20年をむかえた金融庁による行政が適切だったのかについても問うことになる。スルガ銀行のシェアハウス向け個人融資は問題の一端に過ぎず、程度の差こそあれ、多くの地方銀行で同じような問題が起きつつある。地域金融の関係者の必読書となる一冊。

 本書は、日経で地銀に関する取材した内容を再編集したもの。マイナス金利政策や、人口減少などの経営を取り巻く環境変化による地域金融機関の厳しい状況などから、地銀は石炭業界と同じで、地域金融機関は構造不況業種で衰退すると表現されていますが、厳しい状況と現実がまとめられた一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:43| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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