2019年09月05日

『値段と価値 なぜ私たちは価値のないものに、高い値段を付けるのか?』ラジ・パテル




 私たちが支払う“価格”は正当なのか? 現在の経済システムでは“値段”と“価値”は比例せず、まったく異なる基準で設定されているという事実を解明し、そうした経済と社会のあり方を問い直す。

 マクドナルドの「ビッグ・マック」は、日本では390円、スイスは728円、エジプトは195円で販売されているが、じつは環境保全や社会的コストを加えて試算すると、原価だけでも2万円を超える。逆に、高級化粧品の直接原価は1%以下と言われる。つまり2万円の香水でも200円以下となる。本書は、現在の経済システムでは“値段”と“価値”は比例せず、まったく異なる基準で決定されているという事実を構造的に明らかにし、そうした経済と社会のあり方を問い直した書である。「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに入り、世界的な反響を呼び16カ国で翻訳出版されている。

 本書は、価値と価格の関係は数字だけで比べられるものではなく、その人の好みや基準、意識や精神性により値段とは違った、まさしく付加価値を産みだすものもあり、一部の人間が作り出した紙に印刷された「お金」というシステム=錬金術=幻想ともいえるものが、「値段」と「価値」の絶対的基準になってしまっていることが現代の人類のもっともおおきな問題の一つであるとし、値段と価値のあり方についてが書かれた一冊。マクドナルドのビッグマックの世界各国の価格の違いと、原価の価値なども興味深かったですし、高級化粧品の直接原価についても驚かされました。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 15:14| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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