2019年09月17日

『エドガルド・モルターラ誘拐事件 少年の数奇な運命とイタリア統一』デヴィッド・I・カーツァー




 1858年、ボローニャ。時の教皇ピウス9世は、なぜユダヤ人商人の6歳の息子エドガルド・モルターラを連れ去ったのか? イタリア統一の過程における重要なエピソード「モルターラ事件」の知られざるドラマを描く。

 1858年6月、ボローニャのユダヤ人家庭から、教皇の指示により6歳の少年が連れ去られた。この事件は数奇な展開をたどり、国家統一運動が進む近代イタリアでヴァチカンの権威失墜を招いた。知られざる歴史上の事件を丹念な調査で描いた傑作歴史ノンフィクション。

 本書は、19世紀後半、リソルジメント進行中のボローニャで起きた教皇庁によるユダヤ人の子供連れ去り事件の顛末を扱った歴史ノンフィクション。ユダヤ教とキリスト教の長い歴史と、ヨーロッパを中心にした争いが描かれた作品ですが、イタリアにおけるユダヤ人迫害の歴史と欧米諸国の政治的思惑が複雑に絡んでいて、信教の自由について考えさせられるノンフィクションです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:25| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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