2019年10月26日

『食の実験場アメリカ ファーストフード帝国のゆくえ』鈴木 透




 先住インディアン、黒人奴隷、各国の移民らの食文化が融合したアメリカの食。そこから独自の食文化が形成されたが、画一化されたファーストフードや肥満という問題も引き起こした。食から移民大国の歴史と現在を読む。

 先住インディアン、黒人奴隷、各国の移民らの食文化が融合したアメリカの食。そこからバーベキュー、フライドチキン、ハンバーガーなど独自の食文化が形成されたが、画一化されたファーストフードや肥満という問題をも引き起こした。そしていまアメリカではスシロールをはじめとする、ヘルシーとエスニックを掛け合わせた潮流が生まれ、食を基点に農業や地域社会の姿が変わろうとしている。食から読む移民大国の歴史と現在。

 本書は、植民地時代以来のアメリカの食の変遷を辿り、知られざるアメリカ社会の本質を浮かび上がらせる一冊。複雑な過程を経て独自の食文化を築き上げたアメリカの食文化の変換の歴史は非常に興味深く、食文化から歴史を読む内容はとても面白いもの。インディアンやフランス、スペイン、黒人奴隷から多彩な移民の食が流れ込み、現地の食材を使って独自の食文化が生まれ、ファストフード成立や肥満問題につながっていく歴史がコンパクトに理解できます。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 18:10| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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