明治の初め、北海道の奥地に建てられた第六十二番監獄。入ったら二度と出られないというこの監獄に、奇妙な囚人が集うとき、秘密は暴かれ、時をかける大事件の幕が上がる! 思惑と「時間」が絡み合うプリズン・ミステリー。
第六十二番監獄。明治の初めに北海道の奥地に建てられたその監獄は、収監されれば二度と出られないという噂から、〈黒氷室〉の異名で恐れられていた。〈黒氷室〉行きとなった青年・北浦は、奇妙な囚人たちに出会う。三度目の脱獄を目論む不死身の男・赤柿、帝都の私立探偵だという浮世離れした美青年・御鷹、そして閉ざされたはずの監獄に、ある日突然現れた記憶喪失の男。こいつは誰で、どこからやってきたのか? 謎を探るうち、北浦は監獄の〈本当の目的〉を知る!
本書は、明治時代初期に、北海道の原生林の中に造られた監獄を舞台とした作品ですが、カバー文の「プリズン・ミステリ」に期待して読んでいきましたが、ミステリというよりもSF作品で、監獄を舞台としたタイムトラベルものだったため、正直肩透かしを喰らったような感じで、展開もB級活劇のようで、個人的にはイマイチでした。
【満足度】 ★★☆