2020年02月17日

『それ以上でも、それ以下でもない』折輝真透

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それ以上でも、それ以下でもない [ 折輝 真透 ]
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 1944年、ナチス占領下のフランス。中南部の小さな村の墓守の家で匿っていたレジスタンスの男が、何者かに殺害された。住民の混乱を恐れ、神父は事件の隠蔽をはかる。孤独に葛藤し、村を守るために祈り続ける神父だが…。

 1944年、ナチス占領下のフランス。中南部の小さな村サン=トルワンで、ステファン神父は住民の告解を聞きながらも、集中できずにいた。昨夜、墓守の家で匿っていたレジスタンスの男が、何者かによって殺されたのだ。祖国解放のために闘うレジスタンスの殺害が露見すれば、住民は疑心暗鬼に陥るだろう。戦時下で困窮する村がさらに混乱することを恐れたステフィン神父は、男の遺体をナチスに襲撃された隣町に隠し、事件の隠蔽をはかる。だが後日、ナチス親衛隊のベルトラム中佐がサン=トルワンを訪れる。レジスタンスが匿われていると信じる住民にも、目的が判然としないベルトラム中佐にも、ステファン神父は真実を告げることができない…。孤独に葛藤し、村を守るため祈り続けた神父が辿り着いた慟哭の結末とは。

 本書は、第9回アガサ・クリスティー賞受賞作で、第二次世界大戦末期、パリ陥落後のフランスを舞台に、ナチスによる占領、南部を統治するヴィシー政権、対抗する連合国など、その時代の中西部の村でもあるサン=トルワンの神父・ステファンの姿を追う歴史ミステリ。フランスの当時の時代背景を上手くミステリとした作品で、ナチスの実態や追い詰められている人の狂気がインパクトがあり、読み応えのある作品です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 21:52| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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