2020年03月23日

『ライオンのおやつ』小川 糸

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ライオンのおやつ (一般書 212) [ 小川 糸 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2020/3/23時点)




 若くして余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことを決めた。穏やかな景色の中、本当にしたかったことを考える雫。ホスピスでは毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があって…。

 人生の最後に食べたいおやつは何ですか……。若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。……食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。

 本書は、若くして余命宣告された主人公・海野雫が、レモン島と呼ばれる瀬戸内の島のホスピスで、残された人生を過ごす物語。ホスピスの名は「ライオンの家」といい、そこの入居者は、もう一度食べたい思い出のおやつをリクエストすることができ、毎週日曜日に訪れる「おやつの時間」に、誰かひとりの希望のおやつが忠実に再現される。自分のリクエストがいつ叶うかはわからない。口にできるかもわからない。それでも思い描く。人生の最後に、もう一度食べたいおやつが描かれます。人生の最後の「おやつ」に想いを馳せると、思い出の数々が浮かび上がり、それが物語として見事に表現されています。ホスピスが舞台なだけに、生と死を見つめる題材ではあるものの、心温まる作品です。

【満足度】 ★★★★☆
posted by babiru_22 at 18:05| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]