離島の医療を学びに「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。ところが先輩医師や看護師たちは、患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。反発心を抱いた一良は…。『小説野性時代』連載に加筆修正。
岡品記念病院に赴任してきた研修医の新実一良は「できるだけ何もしない」病院の方針に戸惑う。延命治療、がん検診、禁煙に認知症予防。医療は医者の自己満足なのか?生と死のあり方を問う医療小説!
物語は、患者が求めなければ重症でも治療を施さない離島の「オカシナ記念病院」を舞台に、研修医として赴任した主人公の奮闘が描かれる作品。人間ドックや安楽死、そして病気に対する過剰な治療など、今の医療に警鐘を鳴らす内容となっており、笑いも交えて医療の奥深さと、医療のあり方を考えさせられる一冊です。
【満足度】 ★★★★