2020年05月09日

『太平洋食堂』柳 広司

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 明治37年、紀州・新宮に洋食屋「太平洋食堂」が開店した。店の主人は地元で慕われていた医師・大石誠之助。常に貧しき人の側に立って行動する誠之助は、国家から監視されるようになり…。『週刊ポスト』連載に加筆・修正。

 1904年(明治37年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた一軒の食堂が開店した。「太平洋食堂」と名付けられたその食堂の主人は、「ドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めた誠之助は、“主義者”として国家から監視されるようになっていく……。

 本書は、明治時代の大逆事件に連座して刑死した医師の大石誠之助を主人公に、埋もれた歴史や現代日本にも通じる国家権力の危うさについてを描いた作品。事実に基づいた物語でもありますが、明治を生きた社会主義者にして医師で、大逆事件の首謀者の一人として散った大石誠之助の半生を描いた歴史小説ですが、現在の政治に警鐘を鳴らす作品でもあります。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:21| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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