2020年06月09日

『人類と病 国際政治から見る感染症と健康格差』詫摩佳代




 ペスト、エイズ、新型コロナウイルスなどの感染症は次々と襲いかかる。その一方、生活習慣病や医療格差などの問題も深刻だ。国際保健にまつわる問題を洗い出し、これからも続く人類と病の闘いに必要なことがらを検討する。

 古くはペストやコレラ、現代でもエボラ出血熱や新型肺炎など、人類の歴史は病との闘いである。天然痘やポリオを根絶に導いた背景には、医療の進歩のみならず、国際協力の進展があった。しかし、マラリアはいまだ蔓延し、エイズ、SARS、エボラ出血熱、そして新型コロナウイルスなど、次々に新たな病が人類に襲いかかっている。喫煙や糖分のとりすぎによる生活習慣病も重い課題だ。人類の健康をめぐる苦闘の歴史をたどる。

 本書は、人類と病の闘いの歴史を綴ったもので、『感染症との闘い』『二度の世界大戦と感染症』『感染症の「根絶」』『新たな脅威と国際協力の変容』『生活習慣病対策の難しさ』『「健康への権利」をめぐる戦い』…と各章で人類と病の歴史が書かれ、医療や国際政治についての問題点なども含めて、一読の価値ある一冊です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:51| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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