2020年07月30日

『オランダ商館長が見た 江戸の災害』フレデリック・クレインス




 明暦の大火、元禄地震、雲仙・普賢岳の噴火…。江戸時代の人びとは災害をいかに生き抜いたのか。歴代のオランダ商館長の克明な記録をもとに、災害列島を生きる日本人の姿に迫る。磯田道史による本文解説付き。

 ハーグ国立文書館に埋もれていた記録は何を語るか? 地震や火事の向こうに日本社会が見えてくる! 明暦の大火、元禄地震、雲仙・普賢岳の噴火、京都天明の大火……平成、令和の時代と同じように災害の多かった江戸時代。人びとはいかに災害を生き抜いたのか? 被災直後の江戸城内での将軍への謁見、町で復興に励む市井の人びとなど。歴代のオランダ商館長の克明な記録をもとに、災害列島を生きる日本人の姿に迫る。

 本書は、江戸時代、長崎に置かれたオランダ商館のトップにあたる商館長がつけていた日記を元に、江戸の大火や地震、長崎の雲仙・普賢岳の噴火など国内各地で起きた災害の克明な記録から、異国の災害を商館長らはどのように見ていたのか。そして、当時の日本人は災害とどう向き合っていたのかをまとめたもの。著者が解読した内容をもとに、商館長たちの行動や観察記録を克明に紹介し、加えて数ページごとに背景や当時の事情などについての解説が入る、という丁寧な構成で、異国で未曽有の災害に遭遇したオランダ人は、何を考えてどう対応したのか。日本人の行動について、どんな感想を持ったのかリアリティたっぷりに再現されています。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 18:52| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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