2020年08月21日

『南極に立った樺太アイヌ 白瀬南極探検隊秘話』佐藤忠悦




 白瀬矗の南極探検隊には、山辺安之助、花守信吉という2人の樺太アイヌ隊員が犬ぞり係として同行していた。有能なだけでなくひそかに隊長の命をも救っていた2人を含めた、白瀬南極探検隊の秘話を綴る。

 本書は、樺太アイヌを題材とした第162回直木賞受賞作『熱源』の参考資料としても注目されている名著の増補新版。世界初の南極点到達を目指し、白瀬中尉の率いた探検隊については有名ですが、その白瀬南極探検隊に樺太アイヌ隊員2名とアイヌ犬60頭近くが参加していたのはあまり知られていませんが、その足跡を丹念に辿っています。日本とロシアという大国の間に挟まれて翻弄された樺太アイヌの忘れられた歴史についてもしっかりと掘り起こした良書です。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:43| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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