2020年09月01日

『ワン・モア・ヌーク』藤井太洋

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ワン・モア・ヌーク (新潮文庫) [ 藤井 太洋 ]
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 原爆テロを予告する一本の動画。3月11日、爆心地は新国立競技場。科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト2人の歪んだ理想を捉えていた…。『yomyom』連載を文庫化。

 「核の穴は、あなた方をもう一度、特別な存在にしてくれる」。原爆テロを予告する一本の動画が日本を大混乱に陥れた。爆発は3月11日午前零時。福島第一原発事故への繋がりを示唆するメッセージの、その真意を政府は見抜けない。だが科学者と刑事の執念は、互いを欺きながら“正義の瞬間”に向けて疾走するテロリスト2人の歪んだ理想を捉えていた…。戒厳令の東京、110時間のサスペンス。

 本書は、オリンピックを控えた東京を舞台に、核テロリストと攻防を描いたサスペンス。東京で原爆テロを起こそうとするテロリストと、それを阻止しようとする刑事や技術者たちの5日間の攻防が描かれる作品ですが、テンポが良く、展開自体も非常に良かったです。緊急事態への政府の対応や、同盟国とのやりとりなども緊迫感があり、原発事故だけでなく、コロナ騒動にも通じる「正しく恐れる」事の難しさについてなど、冒頭から結末まで緊迫感が全編に漂い、エンタメとしてもとても面白かったです。願わくば映像化としても見てみたいものです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 18:34| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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