2020年09月10日

『教育現場は困ってる 薄っぺらな大人をつくる実学志向』榎本博明




 あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている教育現場。社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切なのか。教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育のあり方に警鐘を鳴らす。

 いま、教育の現場では、英会話を小学校から始めるようになったり、2022年度から、高校の国語の授業で契約書の読み方を学ばせるなど、あらゆる学習において実用性を重視する実学志向が強まっている。だが、社会に出てほんとうに役に立つ教育には何が大切か、いま一度、立ち止まって考える必要があるのではないか。このままでは、変化の激しい時代に柔軟に生きるのは困難になるだろう。教育界の現状や教育改革の矛盾を指摘し、学校教育の在りかたに警鐘を鳴らす。

 本書は、今の教育の現場では、あらゆる学習において、社会に出てからの実用性を重視する実学志向が強まっていますが、基礎知識や教養、物事を深く考える習慣を身につけさせないのであれば、先の読めない変化の激しい時代を柔軟に生きることは困難だとして、学校教育のあり方について問題提起した一冊。実学志向が強くなった一方で、著者は読解力や教養を身に付けられていないと指摘していますが、教育については様々な見直しが必要とも思いますし、教育改革に対して一石を投じる一冊だと思います。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 21:04| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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