2020年11月13日

『カインの傲慢』中山七里




 臓器を抜き取られた死体が相次いで発見された。被害者たちはみな、貧しい家庭で育った少年だった。孤高の敏腕刑事・犬養は点と点をどう繋ぐのか。医療と社会の闇にも迫った警察ミステリ。『本の旅人』連載を加筆修正し改題。

 違法な臓器売買の検挙は、形を変えた殺人だ…。練馬区の公園で、少年の死体が発見された。調査の結果、少年は中国人だと判明。しかも死体からは臓器が持ち去られていた。捜査一課の犬養隼人は、後輩の高千穂明日香と共に捜査に乗り出す。少年の生家は最貧層の家庭だった。日中の養子縁組を仲介する不審な団体の存在も明らかに…。その頃、都内では相次いで第2、第3の死体が見つかる。やはり被害者たちは貧困家庭の少年で…。背後に見え隠れする巨大な陰謀。それに立ち向かう犬養たちの執念と葛藤。驚愕のラストが待つ、医療と社会の闇にも迫った警察ミステリ。

 本書は、刑事・犬養隼人シリーズ第5弾で、貧困と臓器売買を扱った警察ミステリ。社会の闇を鋭く抉った作品でもありましたが、臓器移植に対する記述は考えさせられ内容でもあり、ラストはスッキリしない結末ではありましたが、シリーズとしての続編も期待したい。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 17:11| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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