2020年11月23日

『KGBの男 冷戦史上最大の二重スパイ』ベン・マッキンタイアー




 核戦争を回避させた老スパイは現在、英国で24時間警護を受けながら、名前も身分も偽り、孤独な生活を送っている…。本人のインタビューとMI6で工作に関わった面々の証言から、大胆にして危険極まりない諜報半生を辿る。

 本書は、KGBの敏腕な情報工作員が、自らの祖国の政治姿勢に疑問を持ち、スパイとして担当している西側社会に惹かれ、やがて二重スパイになるという実話ノンフィクション。著者は、ゴルジエフスキー本人のインタビューと、彼を操っていたMI6の当事者たちの膨大な取材をもとに、この稀代の二重スパイの物語を丁寧に編んでいくと同時に、70年代から80年代にかけての冷戦後期、激動の国際政治を巡る裏面史でもあります。展開にも驚かされますが、波瀾万丈のスパイ物語は面白かったです。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 16:47| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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