2020年12月03日

『世界史を変えたパンデミック』小長谷正明




 黒死病対策で編み出された都市封鎖、アメリカ先住民を激減させた天然痘、ナポレオンの45万人軍隊を壊滅させたチフス…。医学的・歴史的資料をもとに、人類がウィルスといかに闘い、打ち勝ったかを明らかにする。

 2020年、世界は新型コロナウィルスの感染爆発に直面した。人類の歴史は感染症との闘いの記録でもある。十四世紀ヨーロッパでのペスト流行時には、デマによりユダヤ人大虐殺が起こった。幕末日本では黒船来航後にコレラが流行、国民の心情は攘夷に傾いた。一方で1803年、スペイン国王は世界中の人に種痘を無償で施し、日清戦争直前には日本人医師が自らも感染して死線をさまよいつつペスト菌発見に尽力した。医学的・歴史的資料をもとに、人類がウィルスといかに闘い、打ち勝ったかを明らかにする。

 本書は、ペスト、マラリア、チフス、コレラなど、過去に世界で起こったパンデミックについてをまとめた一冊。過去の歴史から、パンデミックに対して学ぶべき点も多く、その時代において蔓延したウイルスに立ち向かった研究者達の功績、そして医学の発展にも繋がっていることを改めて強く感じました。

【満足度】 ★★★★
posted by babiru_22 at 19:42| Comment(0) | 今日の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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