E・ケストナー「エーミールと探偵たち」、サンテグジュペリ「星の王子さま」、福永武彦「死の島」…。ページをめくれば溢れだす、しあわせな時間と家族の思い出。文学者の父と声優の娘が「読書のよろこび」を語りつくす。
はじめて読んだ本をおぼえていますか? ページをめくれば溢れだす、しあわせな時間と家族の思い出。さあ本の国へ旅にでよう……。本書は、文学者の父・池澤夏樹と声優、エッセイストの娘・池澤春菜のふたりが、「読書のよろこび」を語りつくした対話集です。「本は生きもの」と語る父。「読書の根本は娯楽」と語る娘。児童文学からSF、ミステリーまで、数多くの本を取り上げ、その読みどころと楽しみかたを伝えます。池澤家の読書環境やお互いに薦めあった本、夏樹さんの父母(春菜さんの祖父祖母)である作家・福永武彦や詩人・原條あき子について等、さまざまな話題が登場。さらに巻末にはエッセイ「福永武彦について」(池澤夏樹)、「ぜんぶ父の話」(池澤春菜)も特別収録しています。
本書は、芥川賞作家の池澤夏樹と、娘で声優の池澤春菜が読書遍歴についての対談をまとめた一冊。様々なジャンルの本について、親子で読書対談がされていますが、親子で本を語りつくすことができるというのは羨ましくもあり、読書ガイドとしても興味深かったです。
【満足度】 ★★★★